整備工場にいた、ラジコン草刈機の正体|急な斜面もラクに刈れる理由

農機具の豆知識

工場の隅に、これまで見たことのない機械が置かれていることがあります。今日はそんな出会いのお話です。

整備工場の隅に、見慣れないキャタピラ付きの機械が置いてあるのに気づきました。草刈り機にしては大きくて、ハンドルもありません。整備士さんに聞いてみると、遠隔操作で動かす「ラジコン草刈機」だと教えてもらいました。

💡 ラジコン草刈機とは?
クローラ(キャタピラ)で自走し、作業者が離れた場所からコントローラーで操縦するタイプの草刈り機です。人が乗ったり歩いたりしなくても、機械だけが草の中に入って刈り進んでくれるのが最大の特徴。KIORITZ(共立)をはじめ、いくつかのメーカーから発売されています。

なぜ人が乗らずに操縦するのか

草刈りというと、人が刈払機を持って歩く姿を思い浮かべますが、法面(のりめん)や堤防、急な斜面など、人が立って作業するには危険な場所も少なくありません。足を滑らせて転倒したり、斜面を滑落したりする事故は毎年報告されているそうです。ラジコン草刈機なら、作業者は安全な場所からコントローラーで操縦するだけなので、そうした危険を避けながら草刈りができるというわけです。

クローラのおかげで、多少デコボコした地面や柔らかい土の上でも安定して進めるのも強みだそうです。刃の部分だけを見ると刈払機と似ていますが、車体そのものが自走してくれるので、広い面積や急斜面の草刈りにかかる時間と体力を大きく減らせるといいます。

今日は燃料まわりの整備で入荷

今回工場に来ていたのは、燃料タンクまわりの点検のためだったそうです。かたわらには、年季の入った携行缶とオイル受け皿が置かれていました。長く使われている携行缶は、変色や劣化がないか定期的にチェックすることも大切なんだそうです。

使い込まれた携行缶とオイル受け皿、その中に置かれた部品

ラジコン草刈機のようなエンジン式の機械も、日々の燃料管理やメンテナンスがあってこそ安定して動いてくれます。燃料タンクや配管にゴミや水分が混ざっていないか、キャタピラのゴムに亀裂がないかなど、見た目には気づきにくい部分までひととおり確認してから現場に送り出すそうです。派手な見た目の機械ほど、地道な点検の積み重ねが大事なんだなと感じました。

Q. ラジコン草刈機はどんな場所で使われていますか?

A. 河川の堤防や道路の法面、太陽光発電所の敷地など、広くて急な斜面がある場所でよく使われています。個人の畑や庭で使うというより、行政や施工業者が管理する場所で導入されることが多い機械です。

Q. 操縦にはどれくらい練習が必要ですか?

A. 基本操作は難しくありませんが、斜面での機体の挙動に慣れるまでは練習が必要だそうです。メーカーによる講習を受けてから現場に出るケースも多いとのことでした。

Q. 個人でも購入できますか?

A. 購入自体は可能ですが、価格帯や用途を考えると、個人よりも広い法面を管理する自治体や業者向けの機械という位置づけです。個人の草刈りには、通常の刈払機や自走式草刈機で十分対応できることがほとんどです。

📝 今日のまとめ

ラジコン草刈機は、クローラで自走し遠隔操縦する草刈り機。法面や急斜面など人が作業しづらい危険な場所で活躍しています。派手な機械にも、燃料管理や日々の点検といった地道な整備が欠かせません。

見慣れない機械が来るたびに、農機具の世界の広さを実感します。今度はぜひ、実際に動いているところを見せてもらいたいです。事務所に居ながらにして、こうして新しい機械の存在を知れるのも、この仕事のちょっとした楽しみだったりします。

見慣れない機械が来るたびに、農機具の世界の広さを実感します。私もまだまだ事務見習いですが、今度はぜひ実際に動いているところを見せてもらいたいです。

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