夏の草刈り前に確認したいこと|農機具屋が教える草刈り機のシーズン前点検

大場農機の整備工場に入庫したHICREC草刈り機、エンジン部分のクローズアップ 修理・メンテナンス

6月になると農機具屋には「草刈り機を見てほしい」というご依頼が増えてきます。田んぼのあぜや畑まわりの草が伸びる季節。草刈り機が活躍するシーズンの到来です。

でも毎年この時期になると、「去年しまったままでエンジンがかからない」「刃が飛んで怖い思いをした」というお声も一緒に増えてきます。今日は夏前に確認しておきたい草刈り機のメンテナンスについて、農機具屋の目線でご紹介します。

💡 草刈り機の夏前点検とは?シーズンオフの間に劣化した燃料・オイル・刃の状態を、使い始める前にまとめて確認しておくこと。小さな不調を放置せず早めに気づくことが、修理費用を抑えるポイントです。

シーズン前にまず確認したい3つのこと

冬から春にかけて使わずにしまっていた草刈り機は、以下の3点を必ず確認してから使い始めてください。

▌ 使い始め前の3点チェック

  • 燃料の状態——昨シーズンの古いガソリンが残っているとキャブレターが詰まる原因に。古い燃料は処分して新しいものを入れてください
  • エンジンオイルの量と状態(4ストロークのみ)——汚れていたり量が少ないとエンジンへのダメージにつながります。シーズン前の交換が理想です
  • 刈刃の状態——チップソーの刃が欠けていたり、ナイロンコードが短くなっていませんか?刃の劣化は作業効率の低下だけでなく安全面でも危険です

「少し変だな」を放置しないで

農機具の工具ボックスと防錆スプレー、大場農機の整備道具

農機具屋に持ち込まれる草刈り機のトラブルで多いのが「なんとなく変な音がする」「振動がひどくなった気がする」という症状です。

こういった小さな違和感は、早めに相談していただくと修理費用が少なく済むことが多いです。放置して症状が悪化すると、部品交換が増えてコストも時間もかかってしまいます。「気のせいかな」と思ったときこそ、農機具屋に声をかけてみてください。

自分でできる日常の手入れ

▌ 使用後の手入れ習慣

  • 草くずをしっかり落とす——エンジン周りに草が詰まったまま放置するとサビや詰まりの原因に
  • 刃の取り付けボルトの緩みをチェック——作業中に刃が飛ぶ事故を防ぐために重要。ボルトは使うたびに確認する癖をつけましょう
  • エアクリーナーの掃除——ほこりや草くずが詰まるとエンジンへの空気が不足し、不調の原因に
  • 保管前に燃料を使い切るか添加剤を使う——キャブレターへの燃料固着を防ぎます

草刈り作業の安全対策も忘れずに

機械のメンテナンスと同じくらい大切なのが、作業者自身の安全対策です。夏の草むらにはハチやマムシが潜んでいることもあります。長袖・長ズボン・安全靴・フェイスシールド(または保護メガネ)は必須装備です。熱中症対策として、こまめな休憩と水分補給も忘れずに。

よくある質問

Q. 草刈り機のチップソーの交換目安はいつですか?

A. 刃先が丸くなる・欠けが目立つ・刈れ方が悪くなった、のいずれかが出たら交換のサインです。無理して使い続けると振動が増えて体への負担も大きくなります。年1〜2回、シーズン前の交換をおすすめします。

Q. ナイロンコードとチップソー、どちらを選べばいいですか?

A. 用途によって異なります。チップソーは太い雑草や細い低木にも対応できて効率的。ナイロンコードはアスファルトや石垣の際など、刃が当たっても危険の少ない場所に向いています。当店でも用途に合わせてご相談に乗ります。

Q. エンジンがかからないとき、自分で試せることはありますか?

A. まずプライマリーポンプ(赤いボタン)を燃料が出てくるまで数回押す→チョークを引く→スターターロープを引く、の手順を試してみてください。それでも始動しない場合はキャブレターの詰まりが疑われますので、お持ち込みください。

📝 まとめ

  • シーズン前に燃料・オイル・刃の3点を必ず確認する
  • 小さな異音や違和感は早めに相談すると修理費が安く済む
  • 作業前後の手入れと安全装備も草刈り機メンテと同じくらい大切

夏の草刈りシーズンを安全・快適に乗り越えるために、ぜひシーズン前の点検を習慣にしてみてください。何かご不明な点はお気軽にご相談ください。

草刈り機も点検してから使うだけで、当日の安心感がまるで違うのだと感じました。私もまだまだ事務見習いですが、点検で気になる点があれば気軽にお申し付けください。

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