夏の休憩時間、ふと「今度は法多山にも行ってみようと思う」と話したのがきっかけでした。
前回の油山寺に続いて、今回は同じ袋井市内の法多山(はったさん)尊永寺までカメラ散歩に行ってきました。実は油山寺よりもこちらの方が名前を知っている方は多いかもしれません。名物の厄除けだんごを目当てに来る方も多いお寺ですが、境内を彩る風鈴の数は遠州三山の中でも随一だと聞いて、実際に確かめてきました。
会社の休憩中に「今度は法多山にも行ってみようと思う」と話したら、農家さんのお客さんから「厄除けだんごは絶対食べたほうがいい」と勧められたのも訪れるきっかけになりました。地元の名所とはいえ、こうして人から勧められて初めて重い腰を上げるというのは、我ながらのんびりしたものだと思います。
法多山尊永寺について
法多山尊永寺は、神亀2年(725年)に聖武天皇の勅命を受けた行基によって開かれたと伝わる、高野山真言宗の別格本山です。ご本尊の正観世音菩薩が「厄除け観音」として広く信仰を集めていて、初詣シーズンには県内有数の参拝者数になるそうです。境内に入ってすぐ、油山寺とはまた違う参道の賑わいを感じました。
法多山も油山寺・可睡斎とあわせて「遠州三山」の一つで、夏には「遠州三山風鈴まつり」が開催されます。中でも法多山は約4,000個の風鈴が飾られると言われていて、木の短冊に願いごとを書いて吊るす「願かけ風鈴」も人気なのだそうです。実際に歩いてみると、頭上を埋め尽くすほどの風鈴が続く区間があり、油山寺の風鈴回廊とはまた違うスケール感に驚きました。

願かけ風鈴と夏の境内
短冊の色も一枚一枚違っていて、願いごとが書かれたものがたくさん風に揺れていました。仕事柄、こういう吊り下げの構造を見ると「重さのバランスはどう取っているんだろう」とつい観察してしまうのですが、今回ばかりは素直に涼しげな眺めを楽しませてもらいました。

参道の一角には、青から赤へとグラデーションになった布飾りが一面に吊るされている場所もありました。風鈴とはまた違う華やかさで、写真を撮る手が止まりませんでした。境内には紫陽花も約3,000株植えられているそうで、時期が合えば風鈴と紫陽花を一緒に楽しめるのも法多山ならではの魅力とのことです。

手水舎にはユリを中心とした花がたっぷりと飾られていて、いわゆる「花手水」になっていました。お参り前に手を清める場所がこんなに華やかだと、気持ちも自然と整う気がします。参拝の後は名物の厄除けだんごをいただくのが定番だそうで、次に来るときはぜひ味わってみたいと思いました。だんご屋さんの前を通りかかったときには、小ぶりなだんごが5つ連なった見慣れない形が気になって、写真だけで帰ってきてしまったことを少し後悔しています。頭・首・胴体・手・脚を表しているという話も後から知り、食べておけばよかったと思いました。
💡用語ボックス:願かけ風鈴・花手水
「願かけ風鈴」は、木の短冊に願いごとを書いて風鈴と一緒に吊るす法多山ならではの風習です。「花手水」は、本来は水だけの手水舎に季節の花を浮かべたり飾ったりする演出で、近年多くの寺社で見られるようになりました。写真映えする眺めとして人気を集めています。
風鈴まつりの期間は例年5月下旬から8月下旬までなので、訪れる時期によっては紫陽花も一緒に楽しめるか、事前に開花状況を調べておくのがおすすめです。
駐車場は境内周辺に複数用意されていて、参道の入り口までは少し歩きます。油山寺と法多山は車で30分ほどの距離なので、休みの日に両方を回る「遠州三山めぐり」もおすすめです。歩きやすい靴で出かけてください。
📝まとめ
袋井市の法多山尊永寺は、厄除け観音として信仰を集める遠州三山の一つで、約4,000個の風鈴と願かけ風鈴、花手水など見どころが豊富でした。名物の厄除けだんごとあわせて、夏のお出かけ先にぴったりの場所だと感じました。前回の油山寺とセットでめぐってみるのもおすすめです。
夏の風に揺れる風鈴の音を聞きながら、少しだけ涼をいただいて帰ってきました。私もまだまだ事務見習いですが、こうした地元のお話もときどきご紹介していけたらと思います。

