稲刈りが終わったばかりの田んぼを見ながら、農家さんから「うちのコンバイン、そろそろ潮時かもしれない」と相談を受けることが増えてきました。大仕事をひとつ終えたばかりだからこそ出てくる話で、毎年この時期によく聞く相談です。
稲刈り直後が動作確認できる唯一のタイミング
実は、コンバインを手放すかどうか判断するなら、稲刈りが終わった直後が一番いいタイミングです。実際に稲を刈って脱穀した「動いた状態」のまま見てもらえるので、動作確認がしやすいというのが理由です。
来年の稲刈り前まで置いてしまうと、エンジンをかけて刈取り部や脱穀部を実際に動かす機会がなくなります。半年以上眠らせたあとに「動くかどうか分からない機械」として扱われると、査定する側もどうしても慎重にならざるを得ません。
袋井や森町のお客様からも、稲刈りが終わった週末に「一度見に来てもらえる?」と声をかけていただくことがあります。田んぼのすぐ近くまで来られる農機具屋だからこそ、その場で状態を見ながら相談できるのも強みだと思っています。

写真のように、稲刈り直後は泥や藁くずがついたままの状態を見てもらえるので、かえって普段の使用状況がそのまま伝わりやすいという面もあります。無理にきれいにしてから、と身構えなくても大丈夫です。
翌シーズンまで置くと何が起きるか
「今年は忙しいから、来年考えよう」と後回しにする方も少なくありません。ただ、コンバインを1年近く納屋に置きっぱなしにすると、いくつか困りごとが起きやすくなります。
まず気になるのがバッテリーです。使わない期間が長いほど自然放電が進み、次に動かそうとしたときにセルが回らない、というトラブルが起きやすくなります。
💡 サルフェーションとは?バッテリーを長期間放置すると、内部の電極に硫酸鉛の結晶が付着し、充電の効率が落ちてしまう現象のこと。放置期間が長いほど進みやすく、ある程度進んでしまうと充電しても回復しないことがあります。
湿気も見逃せません。刈取り部やキャビン内に湿気がこもると、金属部分にサビが出たり、シートやゴム部品が傷んだりします。納屋の環境によってはネズミが配線をかじってしまうこともあるそうで、動かなくなったコンバインの修理理由として、この配線トラブルは意外と多いのだと整備士さんから聞きました。
手放す前にやっておく掃除
実際に手放すと決めた場合、査定前にやっておくとよいのが掃除です。以前稲刈り前にコンバインを洗車する理由でも紹介しましたが、藁くずや泥を落としておくだけで、機体の状態がぐっと確認しやすくなります。
特に脱穀部まわりに残ったもみ殻や藁くずは、時間が経つと湿気を吸って固まってしまうことがあります。稲刈りが終わったすぐあとなら、まだ乾いた状態で取り除きやすいタイミングです。
🔧 整備士さんのひとこと
「掃除をしてから見せてもらえると、状態を判断しやすいのは確かです。特に刈取り部の中は汚れがたまりやすいので」
※機種や使用状況によって差があります。気になる場合は実物を見ながら整備士さんにご相談ください。
相場の考え方
相場については、以前コンバインの処分・買取相場の記事でも紹介した通り、年式やアワーメーター、機種によって差が出ます。
同じ年式でも、キャビン付きかどうか、条数がいくつか、保管環境がどうだったかによって評価は変わってきます。ネット上の一律の相場表をそのまま当てはめるのは難しい、というのが正直なところです。
袋井・森町エリアであれば、当店で直接下取りできる場合もありますし、機種によっては提携している買取業者をご紹介することもあります。まずは一度、状態を見せていただくのが一番早い判断材料になります。
📝 まとめ
- 稲刈り直後は動作確認しながら判断できる唯一のタイミング
- 1年近く置くとバッテリー・湿気・配線トラブルのリスクが上がる
- 手放す前は藁くず・泥の掃除をしておくと査定がスムーズ
- 相場は年式・アワーメーター・保管状態で差があるため、まずは実物を見てもらうのが早い
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納屋に置いたままの機械は、年式が古くても値がつくことがあります。売るかどうかは別にして、今の金額を知っておくと判断がしやすくなります。
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私もまだまだ勉強中の事務員ですが、稲刈りが終わったこの時期だからこそ相談しやすいこともあるのだと今回知りました。手放すか迷っている段階でも大丈夫ですので、気になることがあれば気軽にお声がけください。

