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作業場には、すでにエアラチェットレンチがあります。コンプレッサーの空気で回す、整備士さんが毎日のように手に取っている工具です。それなのに、同じ「ラチェット」をもう一台買ったと聞いて、正直なところ最初は不思議に思いました。
新しく入ったのは、Milwaukee(ミルウォーキー)の充電式ラチェットです。なぜ二台目が必要だったのか、整備士さんに聞いてみました。
新しく入ったのは、充電式のラチェット

本体には「M12」と「FUEL」の文字が入っています。M12はMilwaukeeの12ボルトのバッテリーのシリーズで、FUELはその中の上位シリーズの名前です。以前ご紹介したMilwaukeeの充電式インパクトレンチと同じメーカーの工具になります。
ソケットを差し込む部分の大きさは3/8インチ(約9.5ミリ)です。
💡 差し込み角とは?ラチェットの先にある四角い凸部の大きさのことです。ソケットの根元の四角い穴と大きさが合っていないと使えないため、工具とソケットは同じ規格でそろえます。よく使われるのは1/4・3/8・1/2インチなどです。
買った理由は「作業の幅を広げるため」
整備士さんに理由を聞くと、返ってきた答えは「作業の幅を広げるため」でした。エアラチェットを置き換えるためではなく、今まで使いにくかった場面でも手早く作業できるようにするための一台、ということのようです。
エアラチェットだと、ホースが邪魔になる
一つ目の理由は、ホースです。エアラチェットはコンプレッサーから空気を送るホースをつないで使います。機械のまわりを回り込んだり、奥のほうに手を入れたりするとき、このホースが引っかかったり、届かなかったりすることがあるそうです。
充電式にはホースがありません。バッテリーをつけたらそのまま持っていけるので、ホースの取り回しに気をつかう必要がなくなります。
パワーの違い
二つ目の理由として、整備士さんは「パワーの違い」を挙げていました。空気で回すエアラチェットと、モーターで回す充電式とでは、力の出方が違います。どちらか一方で何でもこなすのではなく、ボルトや場所に合わせて持ち替えられるようになったことが、「作業の幅」につながっているのだと思います。

エアと充電式、それぞれの得意なところ
以前エアラチェットレンチの記事で教わったことと合わせると、二台の違いはこんなふうに整理できます。
▌ エアラチェット
- バッテリー切れの心配がなく、長い分解整備でも使い続けられる
- コンプレッサーの配管が届く、作業場の中での作業に向く
▌ 充電式ラチェット
- ホースがないので、機械のまわりを動き回る作業でも取り回しがラク
- コンプレッサーのない場所にも、そのまま持っていける
工具は一つで何でもこなすより、得意なところが違うものを持っておくほうが、結果的に作業が早く終わるのかもしれません。工具が増えると置き場所も大事になるので、作業場の工具の整理術もあわせて読んでみてください。
ご自分でそろえるときに見ておくこと
家庭で充電式ラチェットを使ってみたい方もいらっしゃると思います。選ぶときは、次の2つを先に確かめておくと失敗しにくいと思います。
- 差し込み角:お手持ちのソケットと同じ大きさか(今回の工具は3/8インチ)
- バッテリー:すでに同じメーカーの充電式工具を持っているなら、同じシリーズのバッテリーが使えるか
農機具の整備でどの工具を使えばいいか迷ったときは、機械を持ち込んでいただければ整備士さんが見ます。
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同じような充電式ラチェットを探してみる
記事で紹介したものと同じ型番とは限りませんが、M12シリーズの充電式ラチェットはこのあたりから探せます。差し込み角とバッテリーの種類を確かめてからお選びください。
通販で探す
差し込み角3/8インチのソケットセットは、こちらです。
M12シリーズのバッテリー・充電器は、こちらです(電圧と容量は、お使いの工具に合わせて選びます)。
📝 まとめ
- 新しく入ったのはMilwaukeeのM12 FUEL充電式ラチェット。差し込み角は3/8インチ
- 買った理由は「作業の幅を広げるため」。エアラチェットの置き換えではない
- エアはホースが邪魔になることがある。充電式はホースがなく持ち運べる
- エアと充電式ではパワーの出方が違い、場面に合わせて持ち替えられる
- 自分で選ぶなら、差し込み角とバッテリーのシリーズを先に確認する
私もまだまだ勉強中の事務員ですが、同じ名前の工具が二台あるのにも、ちゃんと理由があるのだと分かりました。工具のことで気になることがあれば、気軽に聞いてください。
